手は外に出た脳?

昔から「手をよく使う人はボケない!?」

…て云われているのを聞いたことありませんか?

指先には、脳につながっている神経細胞が多く存在し、手と指をコントロールするために使われる大脳の領域は、3分の1以上を占めるそうです。実験でも手を積極的に動かすと、脳への血流が良くなることが確認されています。

このようなことから「手は体の外に出た脳である」とも云われています。

認知症の予防のためには手を器用に使う趣味を持つなんていいかもしれません。

東洋医学的には、手には重要なツボがたくさんあり、手をやわらく保つことは健康を保つことでもあります。注意が必要なのが、手が硬くこわばっている人。脳卒中を起こす人は手が硬いとも云われています。また、普段から顔や頭がほてりやすい人には、手に鍼をすると頭に昇った気を下げる働きがあります。

もちろん手をよく動かすことは大切ですが、使い過ぎで筋肉や関節が硬くなってしまうのも問題です。仕事で手を酷使してしまう人は、手の指や手首のストレッチをこまめにして手を柔軟に保つようにして下さい。

写真は理容師でエステティシャンのTさん。

お仕事がとても忙しいようで、ハサミを持ったりエステをしたりと、かなり手を酷使されています。手に鍼をすると指が動かし易くなり、頭もスッキリするそうです。